妊娠が発覚したのが2014年の年末。
年始に妻の実家に挨拶に伺った際に、義母はすぐに妻の異変に気付いたようで、キッチンに義母と妻だけになった時に「あなた、もしかして…?」と聞かれたようです。
女性の勘ってすごいですね。
年が明けてから妻のつわりが始まりました。もうそれはそれは辛そうでした。四六時中オエオエやっている感じ。朝晩の私と一緒にいる時間はもうずっとだし、就寝中も突然起き上がってトイレに駆け込み戻す、なんてのも特に妊娠初期は連日、そしてあらゆる場面でありました。
もちろん特定の臭いに反応するというのは当然あって、妻が特別嫌がったのが入浴剤の香り。妊娠前までは色々な入浴剤を楽しんでいたのに、妊娠をきっかけに出産後までお風呂から入浴剤は消えました。
またお風呂場のあのモワッとした感じとか、トイレの臭いとか、電車内の臭いも辛かったようです。
よく言われる、ご飯の炊けた臭いとかは意外と大丈夫でしたね。
まあ、妻の場合は臭いの影響はありましたが、それ以上にどんな場面でも
「気持ち悪ぃ~」
「だるい」
を朝起きてから寝るまでずーっと言ってました。
正直、よく仕事行けるなと思いましたし、そんな状態で仕事になるの?と思ってました。
毎度毎度「大丈夫?」と声をかけるのも芸がないと思いつつ、他に適当な言葉も見つからず…という語彙の貧困さにも情けなくなりました(苦笑)。
この時期、男である私が妻のつわりを楽にしてあげることはできません。とにかく辛そうなので、この時期は従来以上に家事はやりました。
また結婚後初めて外食が極端に増えた時かもしれません。ご飯の用意ができないので、
「外で適当に済ませてきて」
という連絡が頻繁に届きました。
一般的には安定期に入ればつわりも落ち着くと言われていますが、妻のつわりは出産当日まで続きました。
出産当日のことはまた別途記しますが、本当に10か月になっても毎日
「気持ちわりぃ…」「うっぷ、おぇ~」
を繰り返してましたね。
こんな妻を毎日見たおかげで、妊娠中のマークをつけている女性への見方は当然変わりました。
それまでは妊娠って病気じゃないしくらいに軽く考えていましたが、妻の妊娠を契機に、例えば電車内では妊娠中のマークをつけている女性を見かけると席を譲るようになりましたし、その他の場面でも辛そうにしている方を見かけると大丈夫かな、と思うようになりました。