僕が育児休業を取ると決めた理由は、ただ妻の身体を守るためと家庭を回すため、です。
妻はすでに40代半ば。
出産そのものにおいても、20代30代の人と比べれば大きいリスクを背負っています。
また私の親は既に目と腰が悪く、さらに最近では短期記憶の衰えが著しく、認知症が始まりつつあります。
そして妻の方はといえば、お義父さんが先日亡くなったばかり。お義母さんの気落ちは激しく、とても里帰り出産できる状況ではありません。
こんな周りからのサポートが期待できない中で、産褥期、少なくとも床上げまでをどう乗り切るか、を妻と話し合いました。
ところで読者の皆さん、特に男性の皆さん、「産褥期」「床上げ」っていう言葉、ご存じですか?
産褥期とは、一般的に「出産後およそ6〜8週間は体が妊娠・出産前の状態に戻ろうとする期間」と定義されています。
参考:
床上げとは、出産後いつでも横になれるよう敷きっぱなしにしておいた布団を片付けるさまから来た言葉で、産後(もしくは病後)の体を徐々に普段の生活に戻していく過程で使用されます。そのため、産後だけでなく、大きな病気から回復したお祝いの表現としても使われます。
出典:
私は今回育休を取得するにあたって、仕事上で影響のある人に対して「産褥期の妻をサポートするため」と色々なところで伝えてきましたが、複数の女性(子育て経験者)から言われたのが、「男性から産褥期という言葉が出てくるのを初めて聞いた」というものでした。
私も妻が第一子を妊娠するまで、「産褥期」という言葉も、「床上げ」という言葉も知りませんでした。また出産後そんなに女性の身体がダメージを受けていることも知りませんでした。
逆に今まで聞いてきたのは武勇伝ばかり。
産後〇日後から家事も仕事もやっていた、みたいな。
恐らく世の男性のほとんどは産後の女性がどれだけ身体にダメージを負っているか、全くわかっていないし、想像もできないと思います。そしてどんな後遺症があるかも。
僕も実感は伴いませんが、頭で何とか理解しようと努め、今回は傍で支えようと決めました。
仕事で手を抜くことはしませんが、今の職場と家族を比較すれば圧倒的に大事なのは家族・家庭ですからね。
職場には迷惑をかけるかと思いますが、組織で働く以上、お互い様であるべきだというのが僕の考えでもあるし。(なのでメンバーが休んだらちゃんとバックアップします。)
本当だったら産褥期の2~3か月は妻のサポートをしたいと思いましたが、さすがにそこまでやったら今の職場で僕は責任放棄しているのと同じになりそうだし、2月・3月は私が責任者である企画も多数あるので、必要最低限である出産後3週間(内産後1週間は病院なので退院後の2週間)は育休を取得することに決めました。
現時点での妻を見ていると、来週から本当に家事とかできるのか?というくらい常にお腹痛いと言っているのに加え、一日中授乳とおむつ交換に追われているので、僕の仕事復帰後はどうサポートしていくのか、また妻も一人でどう乗り切るのかは大きな課題で、今後話し合いながら態勢を整えます。
ふと思いますが、ライフキャリアの教育は今、どこの学校でもやっていますが、妊娠・出産の特に産後の話は教育現場で聞くことがありません。
こういうことも教育に含んでおくべきだと思うんですけどね。
北欧のような、男性でも育休取得させなければ罰せられるとか、数カ月単位で取るのが当たり前、のような日がいつか日本にも訪れるのでしょうか。
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