※文中 追記があります。
前回のエントリーで現在のウチにおける(特に僕が感じている)育児ストレスについて触れたので、この育児ストレスとの付き合い方について考えてみたいと思います。
よく育児ノイローゼっていう言葉を耳にしませんか?
今回、新生児相手に、2週間以上ほぼ24時間つきっきりで一緒に暮らしてみて、その大変さを身に染みて感じました。
まだ私の場合、妻が同志としていて、さらに援軍として義母や外部(保育園をはじめとして、産後ドゥーラのちーちゃんや、妻の友人の助産師さんなど)がいます。
有名な話ですが、サルから進化してヒトになりサピエンスになっていく段階で、二足歩行になった代償として未熟な段階で子どもを出産するようになりました。
哺乳類でこんな未熟な状態で子を出産するのはヒトだけです。
だから人は独り立ちするまで社会で子どもを育てていくことで子どもを守ってきたのですが、社会が豊かになり、自由を追い求めた結果、核家族化や都市化が進み、子育ても孤立化してきました。
よく「孤育て」にならないように、という言葉も耳にします。(フツーに生活していると全く耳に入ってきませんが、子育て系の情報を集めていると入ってきますね)
24時間ギャンギャンわめく子どもと一緒にいたら、それも子どもが複数人いたら確実に追い詰められます。さらにそんな状況の中で子どもの発達がちょっと遅かったりすると、もしかして自分の接し方が悪かったのでは、と自分を責めたりすることもあるかもしれません。
過去には痛ましい事件が何度も起こっています。
特に2018年に愛知県で起こった三つ子次男殺害事件では、妻も私もこのお母さんは責められないね、という話をしていました。
参考記事:
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00118/00015/
https://toyokeizai.net/articles/-/303614
https://diamond.jp/articles/-/218008
一昨日・昨日のエントリーで産後ドゥーラを採り上げましたが、多児出産の方にこそ、産後ドゥーラのサポートを国または自治体の支援でしてあげられないものかと思います。
(妻やドゥーラのちーちゃんは本当に憤っています)
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<2020/2/11 追記>
このエントリーを記した時点では不勉強でしたが、少なくとも東京都では、
「とうきょうママパパ応援事業」の一環として、双子や三つ子などの多胎児を育てる世帯を支援する事業が来年度から始まるそうです。
3歳未満の多胎児がいる世帯に産後ドゥーラ・ベビーシッター・家事支援ヘルパーの派遣に際して
1世帯あたり2,700円/時間 が補助されます。
年間利用上限は
0歳児 240時間
1歳児 180時間
2歳児 120時間
です。
また健診など母児保健事業を利用する際のタクシー代など、移動経費も年間24,000円まで補助されるとのこと。
さらに多児に限らず、子どもを出産した世帯に対し、1歳になるまで家事・育児サポーターを派遣する「産後家事・育児支援事業」も新設。
1世帯あたり2,700円/時間
で
年間利用上限(1世帯あたり)が
第1子出産後 60時間
第2子以降出産後 180時間
で、
上記のものは保育所利用の有無を問わず、補助を得られるようです。
皆さんのお住いの地域ではどのような補助があるか、ぜひ自治体のサイト等を細かくチェックしてみてください!!
(こういう補助に限らず、役所関係は自動的に付与されることはほとんどなく、こちらから申請しなければメリットを享受できない場合が多いので、よーく調べましょう!)
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まあ、ドゥーラそのものの認知度が低いので、まずはこの存在と価値を多くの方に知ってもらうところからでしょうけど。ビックリしたのが、保育園の保育士さんでも「産後ドゥーラ」の存在を知らない人もいますし、妻が言うには入院していた病院の産婦人科及び新生児室の医師も看護師・助産師も産後ドゥーラの存在を知らなかったようです。
育児ストレスとどう向き合っていくか、そして痛ましいことが起こる前に、どう折り合いをつけ、また周りの支援をタイムリーに入れていくか、私たちにとってもそしてこの社会全体でも大きな課題だと思います。
私たちも明確な解決法は見いだせていませんが(なので、お互いイライラし、一触即発状態になることもあります)、お互い今回の育休期間で約束したのが、
・お互いに毎日2時間は自由時間を持つ(その時間帯は片方が娘・息子の相手をする)
・妻の睡眠時間をなるべく確保する
です。
結局僕の場合はほとんどが昼寝に使ってしまって、ジムは2回しか行けなかったわけですが(苦笑)。
育休をとる、というのができる環境にいる方はまだまだ日本の社会では少ないと思います。ある意味、自分の(仕事上、特にその職場における)キャリアを犠牲にするのとトレードオフの関係とみなされてしまうでしょうから、そりゃ勇気が必要です。
育休取得までいかなくとも、このブログを読んでいる男性読者の方、できる限りママを孤立させないでください。
育児ストレスをちょっとでも軽減するためにできること。
・自分にできることでよいので子育てに参加しましょう。
・ママに自由時間そして睡眠時間を確保してあげましょう。
・そして周りを頼りましょう。
・できる範囲で構わないので、外部のサービスも使いましょう。
画期的なことは何一つありません。私たちも試行錯誤中で乗り切り方のベストはわかりませんが、すくなくともママを発狂させないことにはつながります。
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