個人的に好きな経済ニュースサイトNewsPicksが配信する動画は興味深いものがたくさんありますが、その一部がYouTubeにも公式に転載されています。
NewsPicksでの動画の閲覧は基本的に有料会員しかできず、YouTubeに転載されているものも多くはお試しというか前半の一部みたいなものが多いのですが、なぜか識者の議論番組「THE UPDATE」はフルで視聴することができます。(ほとんどが番組配信より半年遅れくらいですけど)
最近アップされたものでこのブログのテーマとも合致するものがあったので、今回はそれを紹介したいと思います。
「男性の育休は義務にすべきか?」
番組冒頭で、「そもそも問いの立て方がおかしい」というツッコミもあったりしますが、そこはバズるようにわざとでしょう(笑)
今回のこのメンバー、とても当たりだと思います。
つるの剛士さん他、ゲストのコメントがどれも秀逸だし、いちいち考えさせられることばかり。
まぁ、こういう番組のゲストで呼ばれるのですから、育休が3ヶ月とか4ヶ月、と聞いて僕なんて育休取ったなんて言えないレベルだなぁと思ってしまいました。
産業医の大室さんは、育児や家事はやらなかったと言いながらも、個人と社会を切り分けて議論するなど、コメンテーターとしてとても冷静です。
そしてメインゲストであるつるのさんはさすがに実体験に伴った発言で、とても重みがありました。
まず、「育休」「育児休暇」という言葉が悪い、という指摘。それは本当にそう思います。ホントに全く「休み」ではないですから。
そして「(男の)家庭訓練」と呼び、「パパ初段」とか称号をつけるとよい、というのも面白いと思います。
個人的に父親と母親の育児への関わり方は、時期(子どもの年齢)によって異なると思います。
育休がテーマだとどうしても「育児」にフォーカスされてしまいがちですが、番組内でも議論があったように、「家事」にもフォーカスして特に新生児や乳飲み子の内はいかに家事をやるかが父親には求められているようにも思います。
ただ、難しいのは家庭家庭によってその期待されていることが異なるということ。
奥さんの性格や期待値がバラバラなので、一概に議論しにくいというところがありますね。
番組を観覧していた人のコメントで
ヨーロッパ特に北欧での育休は親のための権利ではなくて子どものための権利、つまり子どもが親と一緒に過ごす時間を持つ権利だということは私は知りませんでした。
そう考えると男性も女性も取るのが当たり前になるので、よい考えだなぁと思いました。
日本ではなぜか子どもに対する権利や子育て仕事に比べると軽く考えられがち。
逆に言えば仕事をとても重く捉えていて、仕事のためにはいろいろなことを犠牲にするのが当たり前という、高度経済成長期の価値観がまだまだ根強く残っています。
だから育児休業だったり育児休暇なんですね。
仕事を起点に考えるとそうなりますから。
私自身もワーカホリックになりがちなので自重していますし、家庭を持って価値観が変わってきましたが、子どもと濃密に過ごす一定の時間が子どものみならずひいては社会全体にとっても重要なんだ、という考えが浸透してほしいなと思った回でした。
まさに自分が子育ての渦中にいるから面白く感じられたという面は確実にありますが、多くの人に考えてもらいたいテーマでもあります。
現在子育て中の方も、そうでない方もぜひ見てみてください。
↓ よかったらポチッっとしてください。