前々回では妻のつわりのひどさ、そして前回では妻の抜け毛について記しました。
今回は体調のだるさについて。
つわりの部分でも記しましたが、私は妻が妊娠するまでは、恐らく一般的な男性同様、妊娠は確かに特別な状態であることはわかっていましたが病気じゃないし、街を歩いている(もしくは職場にいる)妊娠女性は普通にしているので、そんなに辛いものというのが今一つわかっていませんでした。
妊娠する以前でも、妻の思考及び行動の判断基準は、好きなこともしくは責任を負っていること以外は「面倒くさい」かどうかです。
つまり、何をやるにも基本的に「面倒くさい」けど、やらなきゃならんならどうするか、という観点で考え、行動に移していくようだ、ということに一緒に住んでしばらくしてから気づきました。
僕も心の中では面倒くさいはもちろんあります…が、我慢できる閾値(しきい値:我慢できる限界)が妻とは違うんですね。最低限の片付けや掃除、ゴミだし、洗濯、トイレ掃除や風呂掃除などは僕の方が先に我慢の限界が来てしまい、だいたいやってしまいます。独り暮らしが長かったせいか、料理と片付け以外の家事は基本的に苦にならないので。
とにかくつわりがひどく、常に「気持ちわりぃ~」を連発していた妻は、お腹が大きくなるにつれ、基本姿勢が“横たわる”になってしまいました。
ただでさえ、お互いフルタイムで働いているおり、お互い片付けが苦手なので、家の中はグチャグチャになりがちなところにきて、妻が常に横たわっている状態になると、さらに家の中のグチャグチャ度は悪化。
それでも好きな料理だけは頑張ってやろうとしてましたけどね。料理は気分転換にもなっていたみたいで。
高齢ということがどこまで影響しているのかわかりませんが、遂には切迫早産と診断され、7か月目くらいから、必要最低限以外は本当に常に寝転んでいる状態が妻のデフォルトな状態になってしまいました。
妊娠中で身体が重い、そしてつわりで気持ち悪い、さらには切迫早産で動くことに対してのドクターストップ、ということで日常の家のことに加えて、出産準備も全て僕がやるようになりました。
そうでないと家がゴミ屋敷になってしまう…
さすがに僕もそれだけはイヤなので、毎日ヘロヘロになりながらも、そして「マジかよ」と毒づきながら家事やってました(苦笑)。
ただ、今になって思えば、第一子妊娠期はまだ楽だったんですね。
夫婦のことさえやっておけばよかったわけですから。
あなたの奥さまが「気持ちわりぃ」と言いながら横になっている姿を見ても、決して責めるのはやめましょう。
奥さまだって好きで横になっているわけではないのですから。(たぶん)
それにしても女性って大変だなぁ、出産は命がけだなぁとこのときからずっと思っています。
今回タイトルを「妻のトド化」としましたが、トドってなんだか常にゴロゴロ寝てるイメージとは逆で、泳ぐ姿は優雅で、陸上では俊敏に活動するなど、身体の運動能力はとても高いそうです。トドさん、ごめんなさい!
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